魔夜中の訪問者
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卒論だ。
とにかく俺が今やるべきは卒論だ。
ところがだ。誰か来た。
こんな真夜中にいったい誰だ。
俺は覗き穴を見た。
おい、子供じゃないか。
なんだってこんな時間に。
さてはいたずらでもして締め出されたか。
「助けて!」
急に子供が叫んだ。
俺は身震いした。
悪いが面倒に巻き込まれるのはごめんだ。
将来が掛かってるんだ。
俺は無視を決め込んだ。
無事、卒論は完成。
後は卒業発表を待つだけだ。
ところがだ、おかしい。
卒業者に俺の名前がない。
俺は教授に掛け合った。
「先生、どういうことですか」
「誰だね君は」
「僕ですよ、ゼミ生の!」
「知らないな」
一体どうなってる。
ふとテレビのニュースが聞こえてきた。
「孝之ちゃん失踪から今年で早十二年です」
孝之? 俺と同じ名前じゃないか。
俺はテレビを振り返ってゾッとした。
そこにはあの時の子供が映っていた。
そうか、あれはつまりー
とにかく俺が今やるべきは卒論だ。
ところがだ。誰か来た。
こんな真夜中にいったい誰だ。
俺は覗き穴を見た。
おい、子供じゃないか。
なんだってこんな時間に。
さてはいたずらでもして締め出されたか。
「助けて!」
急に子供が叫んだ。
俺は身震いした。
悪いが面倒に巻き込まれるのはごめんだ。
将来が掛かってるんだ。
俺は無視を決め込んだ。
無事、卒論は完成。
後は卒業発表を待つだけだ。
ところがだ、おかしい。
卒業者に俺の名前がない。
俺は教授に掛け合った。
「先生、どういうことですか」
「誰だね君は」
「僕ですよ、ゼミ生の!」
「知らないな」
一体どうなってる。
ふとテレビのニュースが聞こえてきた。
「孝之ちゃん失踪から今年で早十二年です」
孝之? 俺と同じ名前じゃないか。
俺はテレビを振り返ってゾッとした。
そこにはあの時の子供が映っていた。
そうか、あれはつまりー
ホラー
公開:20/01/29 19:43
更新:20/01/30 12:30
更新:20/01/30 12:30
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