悪魔にお願い

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ミュージシャンを目指して早10年…一向に芽が出ず、後輩に次々と先を越される。
俺はそれでも夢を捨てきれずにいた。
「そんなに売れたいんなら悪魔にでもお願いしたらどうですか~」
後輩が馬鹿にしたように言った。
悪魔に?それはいい。俺は悪魔に魂を売ってでもデビューしてやる!

俺は悪魔召喚を行った。触媒は愛用のギターだ。
「吾輩を呼び出したのは貴様か?」
俺が呼び出してしまった悪魔はまさかの御年10万57歳、ロックバンドのボーカリストを務める小暮閣下だった。
「貴様の望みは何だ?」
「ミュージシャンになる事です」
「ほぅ…やってみろ」
俺は閣下に促され、ギターを手に熱唱した。
「馬鹿者!貴様、基本が全くなってないではないか!まずはジェイル大橋代官とルーク篁Ⅲ世参謀にしっかりと指導を付けて貰え!」

悪魔の厳しい指導もあり、俺の腕はかなり上達した。
その代償として俺は氏神一番とよく間違えられる。
公開:20/01/29 19:33

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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