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過去の戦争で実際に利用された生き物を、みなさんはどれだけご存知だろうか。ざっと振り返っても以下のような多数にのぼる。

ラクダ、ウマ、ネコ、ゾウ、牛、イヌ、ハト、イルカ、コウモリ、蚊、ハエ、ネズミ、などなど。

ニンゲンが御せないものは兵器としての効率が悪いが、それでも何らかの利用価値があるとして、日々研究を怠たることがなかった。

中国の武漢郊外にある人民解放軍のとある研究施設でも、コウモリによる細菌兵器の可能性を巡ってさまざまな研究が行われていた。

知性はある程度高いものの、イヌやウマのようにニンゲンの管理下にたやすく置かれるものでもなく、扱いは非常に難しいものであった。

ある日、厳重な管理のもとを抜け出した個体が、野生のコウモリと交じり、その驚異的なウィルスが拡散することになった。

もはや人類にはそれを止めることはできない。

思い上がったニンゲンの末路である。
ファンタジー
公開:20/01/31 07:00
更新:20/01/30 10:42
286 コウモリはコロナウィルスを媒介 生物兵器の研究 きっかけはいつもニンゲン 武漢病毒研究所 オオカミの自信作

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