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ある時俺は、爆弾を拾った。
落とし物として警察に届けたが、
持ち主が現れないという。
すると警官はえらそうに、
「1割をお前にくれてやる」と言う。
「くれてやるったって、
爆弾のなにをくれるっていうんだ。
火薬でもくれようってのか」
そう思うと同時に突然の爆風が俺を襲った。
俺はあまりのことにうろたえただただ立ち尽くした。
と、何やら煙の奥から気味の悪い高笑いが聞こえてくる。
「ほら、1割をくれてやっただろう」
警官は顎を突き出し向こうを見つめている。
釣られて俺は表の道路に目をやった。
ああ、そこにはかつての俺の小指がころころと転がっていた。
落とし物として警察に届けたが、
持ち主が現れないという。
すると警官はえらそうに、
「1割をお前にくれてやる」と言う。
「くれてやるったって、
爆弾のなにをくれるっていうんだ。
火薬でもくれようってのか」
そう思うと同時に突然の爆風が俺を襲った。
俺はあまりのことにうろたえただただ立ち尽くした。
と、何やら煙の奥から気味の悪い高笑いが聞こえてくる。
「ほら、1割をくれてやっただろう」
警官は顎を突き出し向こうを見つめている。
釣られて俺は表の道路に目をやった。
ああ、そこにはかつての俺の小指がころころと転がっていた。
ホラー
公開:20/01/29 15:37
#シュール #ナンセンス
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