幻想世界#2 迷子

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気付けば 育った街で迷ってる

ああ 僕の目指す場所はどこ

ひとつひとつは知っている

バーガンディーの屋根の家

螺旋階段の集合住宅

でも僕が目指していた場所は

きっと恐らくここじゃない

ひとりじゃ 行けない

ひとりじゃ 戻れない

けれど僕 今ひとり

絶望しながら道を蹴る

舗装された灰色の道

駆けて 駆けて

ふわっと飛んで

ああそうだ 思い出す

僕は飛べる 翼がある

空へ 空へ

高く舞え

街がぐんぐん 小さくなる

やがて高いビルの上

ここからなら 全て見える

ここからなら 辿り着ける
その他
公開:20/01/29 13:36
幻想世界シリーズ

柊七十七

WEB小説執筆遍歴: エブリスタ(お休み中)→時空物語(サイト閉鎖)→ショートショートガーデン 現在に至る。

詩と、短編書きです。

#付きタイトル作品
幻想世界シリーズ: ひとつひとつは独立の世界です。日常のふとした思いや、ある日見た印象的な夢など。
ヒトのココロの暗い部分シリーズ: 暗い詩。

#無しタイトル作品
コンテスト参加用。

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