石板
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この世界では石板が大きな役目を果たしている。皆が皆、手のひらほどの石板を持っている。
そこにはいろいろなものが映る。遠くにある美しい景色も、遠くにいる人からの言葉も届く。皆、この石板に夢中だ。
ある日、その石板を動かす動力となるものが壊れた。石板は文字通り、ただの石と化した。長い月日が流れ、石は砕け砂になった。
いまはもう、人々が石板で何を見ていたのか。何に夢中になっていたのか。何も遺ってはいない。
そこにはいろいろなものが映る。遠くにある美しい景色も、遠くにいる人からの言葉も届く。皆、この石板に夢中だ。
ある日、その石板を動かす動力となるものが壊れた。石板は文字通り、ただの石と化した。長い月日が流れ、石は砕け砂になった。
いまはもう、人々が石板で何を見ていたのか。何に夢中になっていたのか。何も遺ってはいない。
その他
公開:20/01/28 11:36
更新:20/01/28 13:37
更新:20/01/28 13:37
Senoku ALMA
https://note.com/shiro_mid
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