すいあまい
1
7
若者の恋とは残酷なものなり。
晴一は正子の容姿に惚れていた。
一度も付き合ったことのない故に
女性の洋服から匂う、
ほのかな女の匂い、男性にはない、
袖のフリルなんかを見ただけで、
なんともいえない、
切なさと甘さに
クラクラとしてしまうのだった。
性とは正に残酷なもの。
正子は男友達と思っている、
晴一のアパートにいた。
課題のことで相談があったから。
正子がトイレに行くと言って
立ちあがる、はたまた、お茶を運ぶと言って立ちあがるたび、
スカートのふわっとほのかな蒸れた
匂いが晴一の鼻をついた。
正子が座ってから
しばしの沈黙のあと晴一は意を決した。肩を抱いたあと、唇は僅かに彼女の前をかすめた。
そんな気もない正子は泣き崩れた。
晴一は土下座して謝った。目の中に正子の靴下のフリルが映っていた
そんな時、私はふと思う、そこには下心も恋心もない憧れがあるのみなのだと。
晴一は正子の容姿に惚れていた。
一度も付き合ったことのない故に
女性の洋服から匂う、
ほのかな女の匂い、男性にはない、
袖のフリルなんかを見ただけで、
なんともいえない、
切なさと甘さに
クラクラとしてしまうのだった。
性とは正に残酷なもの。
正子は男友達と思っている、
晴一のアパートにいた。
課題のことで相談があったから。
正子がトイレに行くと言って
立ちあがる、はたまた、お茶を運ぶと言って立ちあがるたび、
スカートのふわっとほのかな蒸れた
匂いが晴一の鼻をついた。
正子が座ってから
しばしの沈黙のあと晴一は意を決した。肩を抱いたあと、唇は僅かに彼女の前をかすめた。
そんな気もない正子は泣き崩れた。
晴一は土下座して謝った。目の中に正子の靴下のフリルが映っていた
そんな時、私はふと思う、そこには下心も恋心もない憧れがあるのみなのだと。
青春
公開:20/01/27 23:01
ログインするとコメントを投稿できます