秒殺の伊右衛門
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伊右衛門は裏垢女人の痴態を描いた春画をひらいた。むくむくと浅間山の噴煙のように劣情が湧く。絵師にこんなものを描かせるとは余程の好き者に違いない。伊右衛門は糞返信をしたためた文を飛脚に届けさせた。
「ひとたび、まぐわいたく候」
伊右衛門は裏垢女人と午の刻に逢うことになった。渋谷村の戌の像の前である。伊右衛門は目を疑った。似せて描いたという春画とまるで違う。
「あゝ、それは雪と云ふ絵師に描かせたものよ」
「す、すのう!?」
伊右衛門は御麩把蠱にて裏垢女人に己の一物をおさめた。刀を鞘にいれる要領である。熱い。まるで宝永の富士の大噴火のようだ。伊右衛門は堪らず、秒で精を放った。
「え、もう!?」
「すまぬ、涅槃に逝ってしまった。お主の観音様の功徳ゆえ」
啓蟄の頃、裏垢女人から伊右衛門のもとへ羅印が届けられた。
『梅の毒の病にかかったゆえ、薬師に相談されよ』
「ひとたび、まぐわいたく候」
伊右衛門は裏垢女人と午の刻に逢うことになった。渋谷村の戌の像の前である。伊右衛門は目を疑った。似せて描いたという春画とまるで違う。
「あゝ、それは雪と云ふ絵師に描かせたものよ」
「す、すのう!?」
伊右衛門は御麩把蠱にて裏垢女人に己の一物をおさめた。刀を鞘にいれる要領である。熱い。まるで宝永の富士の大噴火のようだ。伊右衛門は堪らず、秒で精を放った。
「え、もう!?」
「すまぬ、涅槃に逝ってしまった。お主の観音様の功徳ゆえ」
啓蟄の頃、裏垢女人から伊右衛門のもとへ羅印が届けられた。
『梅の毒の病にかかったゆえ、薬師に相談されよ』
その他
公開:20/01/27 21:32
更新:20/01/28 10:52
更新:20/01/28 10:52
Senoku ALMA
https://note.com/shiro_mid
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