ギリシア神話 ワイン誕生物語

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 酒神ディオニュソスは、あまり人気のない神だった。ところがアッティカ地方へ来たとき、ある村の農夫イカリオスだけは、丁重にもてなしてくれたので、この男に葡萄の栽培方法と酒造法を教えてやった。
 イカリオスはできた酒の美味に驚き、独り占めするのは忍びなく思って、村の広場で村人たちにもこれを振る舞ったのだが、「酒に酔う」という経験をまだ知らなかった村人たちは、毒を飲まされたと勘違いして怒り、彼を撲殺してしまった。
 イカリオスの娘は父を探しに来て、その死体を見つけた。彼女は悲しみ、首を吊って死んだ。
 酒神は怒り、村の娘たちも全員狂わせて、首を吊るように仕向けた。村人たちはパニックに陥って、デルフィのアポロン神託を伺った。こうしてイカリオスを誤って殺してしまったことを知り、以来、彼の代わりに酒神を崇め、ワイン酒造を始めたのである。
 ワイン誕生の裏には、このような悲劇の物語が秘められているのだ。
ファンタジー
公開:20/04/07 23:38
ギリシア神話が元ネタです 400字に要約しました

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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