エサ
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「今年も雪不足か。人工雪でゲレンデを作るしかないな」
「お金がかかりますね」
そんなとき、政府から通達が出た。在庫がダブっている古米をパウダー状にして無料配布すると。
これだっ!
スキー場はこぞってパウダー米を貰い、人工雪の代わりにゲレンデに撒いた。
「これで営業できますね」
「おう。ウチは厳選して北海道産のゆめぴりかを使ったからな。さらさらのパウダースノー並だぞ」
スキー場がオープンした。スキーヤーが思い思いに滑ると、後ろから何かが追いかけてくる。猿だ。滑ったときにできるパウダー米団子に誘われて出てきたのだ。スキー場はあっという間に猿で一杯になった。
しばらくすると猪が突進してきた。やはり米団子が目当てだ。蜘蛛の子を散らすように猿が逃げ出した。そこへ今度は熊が。暖冬で冬眠が遅れた熊が誘われてやってきた。
「今年も閉場か」動物園のようなゲレンデを見てオーナーはため息をついた。
「お金がかかりますね」
そんなとき、政府から通達が出た。在庫がダブっている古米をパウダー状にして無料配布すると。
これだっ!
スキー場はこぞってパウダー米を貰い、人工雪の代わりにゲレンデに撒いた。
「これで営業できますね」
「おう。ウチは厳選して北海道産のゆめぴりかを使ったからな。さらさらのパウダースノー並だぞ」
スキー場がオープンした。スキーヤーが思い思いに滑ると、後ろから何かが追いかけてくる。猿だ。滑ったときにできるパウダー米団子に誘われて出てきたのだ。スキー場はあっという間に猿で一杯になった。
しばらくすると猪が突進してきた。やはり米団子が目当てだ。蜘蛛の子を散らすように猿が逃げ出した。そこへ今度は熊が。暖冬で冬眠が遅れた熊が誘われてやってきた。
「今年も閉場か」動物園のようなゲレンデを見てオーナーはため息をついた。
その他
公開:20/04/07 19:07
更新:20/04/07 22:37
更新:20/04/07 22:37
スクー
パウダー米
文章を書くのが大好きです。
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