心温まるヒーター
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"心温まるヒーター"。
僕はそのキャッチコピー染みた名前に惹かれ、家電量販店でそのヒーターを購入した。アパートの冷えきった部屋に帰り、いそいそとヒーターの電源を入れる。
しかし、出てきたのは、温かい空気ではない。
「はじめまして!あなたが私のご主人ですね!」
紛れもなく、しゃべっているのは、ヒーターそのものであった。
「ではさっそく・・・布団がふっとんだ!!」
「は?」
「猫が寝込んだ!家を建てた。イエーイ!!」
ヒーターが、つまらないギャグを連発する。これではかえって、寒い・・・。
「さぁさぁ、ご主人も、イエーイ!!」
とんでもない物を買ってしまった。なのに、落胆の一方で、小さく込み上げる笑い。
孤独な日々が続いた僕にとって、話し相手ができたのは、ちょっとだけ、心が温まったかもしれない。
ギャグは、寒いけど。
僕はそのキャッチコピー染みた名前に惹かれ、家電量販店でそのヒーターを購入した。アパートの冷えきった部屋に帰り、いそいそとヒーターの電源を入れる。
しかし、出てきたのは、温かい空気ではない。
「はじめまして!あなたが私のご主人ですね!」
紛れもなく、しゃべっているのは、ヒーターそのものであった。
「ではさっそく・・・布団がふっとんだ!!」
「は?」
「猫が寝込んだ!家を建てた。イエーイ!!」
ヒーターが、つまらないギャグを連発する。これではかえって、寒い・・・。
「さぁさぁ、ご主人も、イエーイ!!」
とんでもない物を買ってしまった。なのに、落胆の一方で、小さく込み上げる笑い。
孤独な日々が続いた僕にとって、話し相手ができたのは、ちょっとだけ、心が温まったかもしれない。
ギャグは、寒いけど。
ファンタジー
公開:20/04/09 01:42
こんにちはwただいま趣味を迷走中 三(´Д`)の30代男です。
小説が書けるようになりたいです。思いつけばちょこちょこと投稿していくことを、今の目標にします。
何卒よろしくお願いいたします( ´∀`)
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