修行中
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「若、大変です。町中の八百屋で柚子が売り切れています」
「何、それは大変じゃ。物流藩に至急連絡をして、補充させよ」
「若、大変です。長屋のおクニが南瓜を焦がし、火事になりそうです」
「何、それは大変じゃ。消火藩に至急連絡をして、鎮火に当たれ」
「若!隣町でも柚子が売り切れになり、町民がこちらになだれこんできます」
「何!それは大変じゃ。警備班に至急連絡をして、食い止めさせよ」
「若ぁ、若君様ぁ」
「なんじゃ、騒々しい」
「すでに日の入りの時刻でございます。即刻太陽を沈ませないと、一年で一番昼が短い日になりませぬ」
「何ぃ!なぜそのような大事なことを、ぎりぎりになって申すのじゃ。至急、、、えーと。あれ?太陽を沈ませるのは何藩に頼めばよいのだっけ?」
ブーーーーー
「はい終了。検定試験はここまでです。残念ながら若様に冬至をお任せするのは早いようです。来年の再受験をお待ちしております」
「何、それは大変じゃ。物流藩に至急連絡をして、補充させよ」
「若、大変です。長屋のおクニが南瓜を焦がし、火事になりそうです」
「何、それは大変じゃ。消火藩に至急連絡をして、鎮火に当たれ」
「若!隣町でも柚子が売り切れになり、町民がこちらになだれこんできます」
「何!それは大変じゃ。警備班に至急連絡をして、食い止めさせよ」
「若ぁ、若君様ぁ」
「なんじゃ、騒々しい」
「すでに日の入りの時刻でございます。即刻太陽を沈ませないと、一年で一番昼が短い日になりませぬ」
「何ぃ!なぜそのような大事なことを、ぎりぎりになって申すのじゃ。至急、、、えーと。あれ?太陽を沈ませるのは何藩に頼めばよいのだっけ?」
ブーーーーー
「はい終了。検定試験はここまでです。残念ながら若様に冬至をお任せするのは早いようです。来年の再受験をお待ちしております」
その他
公開:20/04/08 23:20
スクー
至らない冬至
文章を書くのが大好きです。
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