バイト帰り
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JK、18歳。進学先も決まり暇だったのでバイトをすることにした。平日の17時から22時。
金曜日、店長に「明日昼間入れない?」と聞かれた。特に予定もなかったので「おけ」と快諾した。10時から17時。いつもより稼げてご機嫌で帰ろうとすると、駅の近くにおでん屋台が出ていた。時間が早いからか、ノーゲスト。これはチャンス。勇気を絞って声をかける。
「たまごください」
「いくつ?」
「あ、すみません、1個なんですけど」おじさんは笑ってお皿にたまごを乗せると「汁は?」と聞いてきた。「ください」たっぷりと汁を入れ、渡してくれた。
たまごを一口。美味しい。味が染みてる。汁をごくっ。美味しい。優しい味。ふと顔を上げるとおじさんと目が合った。「バイトしてて、お腹空いてたもので」なんとなく言い訳をすると、笑ってうなずいた。
「ご馳走様」お金を払う。「またおいで」
見上げると夕焼けが鮮やかに空を染めていた。
金曜日、店長に「明日昼間入れない?」と聞かれた。特に予定もなかったので「おけ」と快諾した。10時から17時。いつもより稼げてご機嫌で帰ろうとすると、駅の近くにおでん屋台が出ていた。時間が早いからか、ノーゲスト。これはチャンス。勇気を絞って声をかける。
「たまごください」
「いくつ?」
「あ、すみません、1個なんですけど」おじさんは笑ってお皿にたまごを乗せると「汁は?」と聞いてきた。「ください」たっぷりと汁を入れ、渡してくれた。
たまごを一口。美味しい。味が染みてる。汁をごくっ。美味しい。優しい味。ふと顔を上げるとおじさんと目が合った。「バイトしてて、お腹空いてたもので」なんとなく言い訳をすると、笑ってうなずいた。
「ご馳走様」お金を払う。「またおいで」
見上げると夕焼けが鮮やかに空を染めていた。
その他
公開:20/04/06 21:20
スクー
夕焼けおでん
文章を書くのが大好きです。
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