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パパに連れられママの病院に行くと、部屋の床頭台にお見舞いの花が飾られていた。ガーベラと向日葵とバラが混ざったような、見た事もない綺麗な花だった。
「親父からか?」
「ええ、流石ね」
二人の話からわかった事は、爺ちゃんは昔酒場で働いていて、今では"伝説のバーテンダー”と呼ばれているらしい。そして、その見事な腕前でお酒だけでなく色々な物、例えば植物の種だってミックス出来るというのだ。
「そうだ…技を代々伝授していきたいとか言ってたわ」
次の日から、爺ちゃんによる猛特訓が始まった。僕とパパはシェイカーに種を入れ、手首や腕を振り続けた。しかし、いつまでたっても中身の音が変わる事はなかった…。
パパに連れられ爺ちゃんの病院に行くと、お見舞いの花を持ったママがいた。
その花は決して綺麗な混ざり方をしていなかったけど、爺ちゃんは喜んだ。そして、ママの背中からのぞいたガラガラを振る小さな手を見ていた。
「親父からか?」
「ええ、流石ね」
二人の話からわかった事は、爺ちゃんは昔酒場で働いていて、今では"伝説のバーテンダー”と呼ばれているらしい。そして、その見事な腕前でお酒だけでなく色々な物、例えば植物の種だってミックス出来るというのだ。
「そうだ…技を代々伝授していきたいとか言ってたわ」
次の日から、爺ちゃんによる猛特訓が始まった。僕とパパはシェイカーに種を入れ、手首や腕を振り続けた。しかし、いつまでたっても中身の音が変わる事はなかった…。
パパに連れられ爺ちゃんの病院に行くと、お見舞いの花を持ったママがいた。
その花は決して綺麗な混ざり方をしていなかったけど、爺ちゃんは喜んだ。そして、ママの背中からのぞいたガラガラを振る小さな手を見ていた。
ファンタジー
公開:20/04/06 23:02
更新:20/04/07 09:20
更新:20/04/07 09:20
〇〇家族
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