笑顔のクレープ

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「こんなにおいしいのに100円?!」
驚きと興奮で終始笑っていた記憶しかない。
カナはマアコ、トモミ、チーボーたちとよく食べにいった。クレープは200円もしなかったのに、フルーツソースやジャムなんかじゃなくて、本物のイチゴ、フルーツが入っていた。

阪神深江駅の地下一階は、ゲームセンターと本屋、ドムドムがあった。

その奥にできたクレープ屋でこどもらは歓声をあげた。

それを優しそうに見つめる店主。

しかしそれは長くは続かず、しばらくすると店は姿を消した。

「あんなに安くていい材料だと、潰れるよ」マリオはカナに悔しそうにいった。

1995年には震災で跡形もなくなった地下街。思い出もかなりぼやけてきてしまったのだった。
その他
公開:20/04/05 09:16
更新:20/04/05 11:13

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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