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僕の家族には誰にも知られてはいけない秘密がある。それは、父と母の職業が自称スーパーヒーローなのだ。
「今日の夕飯はキングデーモンの煮物よ〜」
クルリと1回転した母は華麗なスーパーヒーロー風着地で食卓に大皿を配膳。
「お〜今朝駅前で父さんが倒したやつじゃないか!」得意げに眉をあげる父。
しかしながら、僕は気づいていた。この肉は、キングデーモンの肉ではないことに。今日のお昼も給食で同じピンク色の肉を食べた。献立の名は「鮭のちゃんちゃん焼き」
ふたりが僕の夢を壊すまいとしているのが明白なので心が痛むが思い切ってその事実を打ち明けることにした。
「母さん、実は僕この肉給食で食べたんだけど、献立には鮭だって・・・」
僕の発言を聞き目を丸くしたふたりは、顔を見合わせてクスクス笑い始めた。すると母はキッチンから何やらパックを持ってきて僕に見せた。そこに書かれていたのは
「特売・キングデーモン¥3000」
「今日の夕飯はキングデーモンの煮物よ〜」
クルリと1回転した母は華麗なスーパーヒーロー風着地で食卓に大皿を配膳。
「お〜今朝駅前で父さんが倒したやつじゃないか!」得意げに眉をあげる父。
しかしながら、僕は気づいていた。この肉は、キングデーモンの肉ではないことに。今日のお昼も給食で同じピンク色の肉を食べた。献立の名は「鮭のちゃんちゃん焼き」
ふたりが僕の夢を壊すまいとしているのが明白なので心が痛むが思い切ってその事実を打ち明けることにした。
「母さん、実は僕この肉給食で食べたんだけど、献立には鮭だって・・・」
僕の発言を聞き目を丸くしたふたりは、顔を見合わせてクスクス笑い始めた。すると母はキッチンから何やらパックを持ってきて僕に見せた。そこに書かれていたのは
「特売・キングデーモン¥3000」
SF
公開:20/04/05 01:27
こんにちは。
思いついた事を気まぐれに投稿します。
詩を書くのが趣味で、
座右の銘は【シャツのボタンはいちばん上まで】です。
よろしくお願いします。
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