9
7
小学校5年生の時に俺はこの能力を得た。
それまでは、いわゆる『いじめっ子』と呼ばれる人間だった。
気に食わないやつが居たらとりあえず呼びつけて、顔を引っ叩くか、頭にゲンコツを落として泣かす。
そんな毎日を過ごしていた。
ある日、それを聞いた担任の先生が家にやってきた。
応接間のふすまをすこーし開けて覗くと、母さんが正座して悲しそうな顔をしながら涙を流している。
なんで?なんで母さんがあんなに苦しそうなんだ?
そう思った瞬間、心臓?みぞおち?肺?いや、そのどれでもない内臓のもっともっと奥のところに激痛が走った。
痛かった。経験したことのない激痛。
俺は泣いてしまった。
その次の日からだ。人を叩いたり、人が叩かれているのを見ると、俺の体の同じところに同じ痛みがやってくる。
この能力を得てから俺はもう人は叩かない。
だって痛いから。
それまでは、いわゆる『いじめっ子』と呼ばれる人間だった。
気に食わないやつが居たらとりあえず呼びつけて、顔を引っ叩くか、頭にゲンコツを落として泣かす。
そんな毎日を過ごしていた。
ある日、それを聞いた担任の先生が家にやってきた。
応接間のふすまをすこーし開けて覗くと、母さんが正座して悲しそうな顔をしながら涙を流している。
なんで?なんで母さんがあんなに苦しそうなんだ?
そう思った瞬間、心臓?みぞおち?肺?いや、そのどれでもない内臓のもっともっと奥のところに激痛が走った。
痛かった。経験したことのない激痛。
俺は泣いてしまった。
その次の日からだ。人を叩いたり、人が叩かれているのを見ると、俺の体の同じところに同じ痛みがやってくる。
この能力を得てから俺はもう人は叩かない。
だって痛いから。
ファンタジー
公開:20/04/04 15:03
ど田舎住みの25歳現役営業マン。
夢は、文章を書くことを仕事にすることと、3ヶ月に1回海外旅行に行ける生活をすること。
目まぐるしく時代が更新され続け、何事も『機械化』している世の中で、『人に書かれた文章』のみが持つ『人間味』に触れたいと考え、当サイトに登録することにしました。
時代に乗り遅れないように『最先端』かつ、
心があったかくなるような『人間味』をあわせ持った作品を作っていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いします。
ログインするとコメントを投稿できます