もうひとつの学校

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子ども食堂のそばに、週一回開かれる学校があった。

ライフスキルを学べるもので、ご飯が食べられないとき、親や大人に叩かれるとき、いじめを受けたときどうするかなどを子どもが学ぶ。貧困地域の本蝶中学校の生徒には特に必要だった。小梅は母から暴言を受けていたが、ここにきて救われた。安心して授業を受けられるようになり、成績も少し上がった。

これに対し官僚はいい顔しなかった。「学校は一種類でいい。不幸なものは死ね。われわれが生存与奪を握る。学校の成績の悪いものは低賃金でこき使い、責任を感じて自殺する社会に投資しているのだ。」
福祉の制度を知ると、それを利用するので人口抑制はできない。勉強ができない人間は死んでもらわねば────。
社会制度の具体的なことは一切与えない理由は「教養が大事」。それ以外は教えない。官僚たちはとにかく人と人をいがみ合わせたかった。
ファンタジー
公開:20/04/04 21:38
更新:20/04/05 09:06

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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