トゥルーショー

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平屋建ての家で、ある男が事切れた。
その瞬間を多くの人が見ていた。男の家にテレビ局の保田が訪れ度々ネット中継をしていた。

「私ももうすぐ80ですよ。」男の母はカメラの前でため息混じりに言った。アルコール依存障害で母の年金に頼る男はお荷物という。

母の入院中に水道が止まり、男は酔ったあとぶっ倒れ、持病のある心臓が機能しなくなったのだった。

それをスマホで見ていた人々は恐ろしく思ったが、見終わった後はすぐに自分の日常に戻り、レシピ検索やスマートニュースをみた。

保田ら撮影班は、映像を配信する仕事で食っているのに、死に様を見せた男には一銭も入っていない。男が受けられるべき援助の情報も保田らは伝えなかった。
不幸な人観察バラエティ番組を、「ドキュメンタリー」と崇高にみえるようパッケージング。責任は問う人は少なく同情するだけ。
「福祉につながると、これ撮れなかった」深刻な口調で保田は言った。
その他
公開:20/04/02 14:15
更新:20/04/03 01:56
ザ・ノンフィクション フジテレビ アルコール 依存 年金 12万円 東京下町 酔いどれ ほんまにいい番組か?

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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