国中の僅かな男

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日曜日は、大通りで人々が練り歩いた。DJサウンドパレード決行だ。

アミは先頭で踊り狂っていた。
「路上生活者も生きている!」マイクで叫んだ。
集まった人たちは障害者、セクシャルマイノリティ、難病、セックスワーカー、ユニークフェイス、外国人…日本人ヘテロの健康な男────不満はあるにはあるが、表面化せずとも生きていける層────以外はすべてのひとがストライキをした。

葵は車椅子の外国人女性がマラソンを完走したことをフェイスブックでシェアしていた。そして、バリバラをみて障害者に共感し、パレードに参加していた。

見覚えのある顔。…近所の野宿者だったアミだ。葵はバツの悪そうな顔をしてその場を去った。

障害者に感動するが、野宿者は当然のように貶めていた葵。

自身はプラスサイズで体型に合う服がないことに困っていたが、自分をマイノリティとは思っていなかった。
その他
公開:20/04/03 11:45

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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