女神の加護

職場でイジメられてた27歳の私は、何の取り柄もなく、家族も恋人もなく、将来を悲観して自殺した。

気がつくと知らない場所にいて、女神と名乗る奴が出てきて
｢あなたの人生をやり直させてあげましょう。神の加護がありますように｣
と言って勝手にどこかに放りやがった。

そこは森の中で、見たこともないケモノに襲われて｢あっけない再生だったな｣と思った時、突然現れた綺麗なおねーさん達に助けてもらった。

その後、知らない町へ連れて行かれ、ギルドなどというところに登録され、一緒に冒険に出ることになった。キツネの獣人とかエルフとか初めて見たのもつかの間、与えられた神の加護というのは、誰かから守られ可愛がられるというものらしく、町の領主の娘に気に入られ、小さいながらもその国の王女にも好かれ、とんとん拍子に上げ膳据え膳の生活が広がった。

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まあそんなの現実にあるはずがない。意識が戻るとICUにいた。