しゃべるマグロが危機?
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別名、しゃべるマグロ。人間科に分類される明石君。喋り続けないと死んでしまう友だち。彼の様子が、おかしい。
クラスのヒロインに心配されたのに、プイっと無視した。おかしい状態は続き、なんと小学校の担任が、心配するまでになった。なんと、と言ったのは、担任は毎回、彼のトークで、授業を破壊される被害者だからだ。勘の良い方は、彼の状態を、もう、お察しだろう。口を固く閉ざしたまま、全く喋らない。
何か、深刻な病気?
担任に言われ、学級委員の僕が、明石君を保健室に連れて行く。すると、保健の先生が言った。
「明石君、ハマグリスイッチが入ったね?」
え?僕は聞いた。
「ハマグリスイッチって、何ですか?」
「思春期になったら、みんな、入るスイッチよ。大丈夫。これを飲んだら、治るから」
明石君は、出された塩水を、ゴクゴク飲んで吐いた。
「めぐみちゃんが、好き」
クラスのヒロインに心配されたのに、プイっと無視した。おかしい状態は続き、なんと小学校の担任が、心配するまでになった。なんと、と言ったのは、担任は毎回、彼のトークで、授業を破壊される被害者だからだ。勘の良い方は、彼の状態を、もう、お察しだろう。口を固く閉ざしたまま、全く喋らない。
何か、深刻な病気?
担任に言われ、学級委員の僕が、明石君を保健室に連れて行く。すると、保健の先生が言った。
「明石君、ハマグリスイッチが入ったね?」
え?僕は聞いた。
「ハマグリスイッチって、何ですか?」
「思春期になったら、みんな、入るスイッチよ。大丈夫。これを飲んだら、治るから」
明石君は、出された塩水を、ゴクゴク飲んで吐いた。
「めぐみちゃんが、好き」
その他
公開:20/04/01 16:47
更新:20/04/03 20:47
更新:20/04/03 20:47
スクー
ハマグリスイッチ
よろしくお願いします。
note「久保田正毅」でも、ショートショートをシェアしています。
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