自分deファン

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けたたましい教室の中でもそれはミコトにはっきり聞こえた。ミカは笑って言った。「不潔な子の首にマジックで落書きしやったら、次の日もそのままだった!」
ミカの取り巻きはさすがに無言だった。

美しいミカは、記念祭のミス・ミスターコンテストの常連だ。

「ねー、誰にした?」
ホームルームの時間に書くコンテスト投票用紙を、沙希は覗き込んだ。ミカはさっと隠したが、紙はつるっと床に落ち…

ミカが自分で自分に投票していたことは、次の日にクラス中に伝わってしまった。

ミカは次第に孤立して、そのまま卒業した。

あれから25年、セレブリティもボディシェイミングを撲滅するメッセージを発信している。

自分で自分を好きで、一番と思うのは、いいことだったのだと大人になったミコトは思い直した。

また、自分を信じていれば、人を見下した意地悪い態度にならないのではないか。そのことをミコトはカフェダイアで話した。
青春
公開:20/04/02 11:27
更新:20/04/03 09:05
ミス・ミスターコンテスト 高校 教師の手抜き ボディシェイミング いじめ

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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