モトキ・モドキの滑りまくる話

以下の話は実話である。

「４月１日水曜日、水族館で買ったスクリーンクリーナのエイのＡちゃんで、パソコン画面をゴシゴシしていた。
しかし加減を誤ったらしく、私の指をスポーン！とすっぽ抜けたＡちゃん。たまたま開いたスクリーンセーバーのブルーのプールへざぶーん！とダイブしてしまった。
エイのＡちゃんは自ら水で綺麗になっても、Ａちゃんの消えた液晶が綺麗にならない。私はＡちゃんの背中の真ん中のストラップを、えいやと引っ張り、Ａちゃんの一本釣りを試みた。
せっかくクリーンアップしたエイ体を、またスクリーンクリーナーにされては堪らないと、ひれをフリフリ振り切ろうとするＡちゃん。戦い疲れた私の指がまた滑り、ストラップをぷらーんとぶら下げたまま、フリフリのフリルになったひれで、プールの彼方へ泳ぎ去るＡちゃんだった。」

……と、エイプリルフールに『エイフリルプール』なる苦し紛れの駄洒落を投稿する現在の私。