幽霊から三つのお願い
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ある深夜、私が目を覚ますと、部屋の中に半透明の女の幽霊が立っていた。
「あ、どうも。私幽霊なんですけど、ちょっとお願いを聞いて頂けませんか? 三つだけ」
妙に腰の低い哀れっぽい女だったので、驚きはしたが恐怖より憐憫を先に感じた。
私は女幽霊に教えられたIDとパスワードを用いて、まず仮想通貨を手に入れた。かなりの大金だった。
二つ目の願いは、ある貸しアパートを訪ねることだった。大家に連絡の取れない友人がいると告げると、大家は部屋の鍵を持ってきて中を調べてくれた。
部屋の中からは、人間のミイラが見つかった。
「これで最後のお願いです」
私は然るべき業者に依頼してミイラを火葬し、埋葬した。
「ありがとうございます。残ったお金は全て貴方に差し上げます」
女幽霊は儚く消えていく。
もしかしてあのミイラは、と言いかけて私は口をつぐんだ。
女は最後に薄く微笑んだ。とても美人だった。
「あ、どうも。私幽霊なんですけど、ちょっとお願いを聞いて頂けませんか? 三つだけ」
妙に腰の低い哀れっぽい女だったので、驚きはしたが恐怖より憐憫を先に感じた。
私は女幽霊に教えられたIDとパスワードを用いて、まず仮想通貨を手に入れた。かなりの大金だった。
二つ目の願いは、ある貸しアパートを訪ねることだった。大家に連絡の取れない友人がいると告げると、大家は部屋の鍵を持ってきて中を調べてくれた。
部屋の中からは、人間のミイラが見つかった。
「これで最後のお願いです」
私は然るべき業者に依頼してミイラを火葬し、埋葬した。
「ありがとうございます。残ったお金は全て貴方に差し上げます」
女幽霊は儚く消えていく。
もしかしてあのミイラは、と言いかけて私は口をつぐんだ。
女は最後に薄く微笑んだ。とても美人だった。
ホラー
公開:20/04/01 22:54
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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