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朝起きると、僕はパパだった。
「おはよう。朝ごはんできてるよ」
卵焼きが半分焦げてる。たぶんパパがママだ。
ばっちりお化粧してるから、ママが姉ちゃん。
そうなると、今日は姉ちゃんが僕か。
姉ちゃんが僕になる日は要注意だ。
前に、クラスのいじめっ子を勝手に懲らしめたことがある。
以来、彼は僕を「さん」付けするようになった。
パパの会社に行くのは緊張する。
会議でも分からない言葉だらけだ。
当てられたので、思いつくまま喋ったら
「柔軟な発想だ」と褒められた。
でも打ち上げで飲んだビールは苦かった。
会社で頑張って、あんな苦い物を飲まされるんだから
大人って大変なのかもしれない。
宿題は姉ちゃんがやってくれた。
けっこう間違っていた。
そんなこんなで一日が終わる。
「おやすみなさい」
誰かが優しく抱きしめてくれた。
気が付くと、僕は僕で、ママはママ。
やっぱり、これが一番しっくり来る。
「おはよう。朝ごはんできてるよ」
卵焼きが半分焦げてる。たぶんパパがママだ。
ばっちりお化粧してるから、ママが姉ちゃん。
そうなると、今日は姉ちゃんが僕か。
姉ちゃんが僕になる日は要注意だ。
前に、クラスのいじめっ子を勝手に懲らしめたことがある。
以来、彼は僕を「さん」付けするようになった。
パパの会社に行くのは緊張する。
会議でも分からない言葉だらけだ。
当てられたので、思いつくまま喋ったら
「柔軟な発想だ」と褒められた。
でも打ち上げで飲んだビールは苦かった。
会社で頑張って、あんな苦い物を飲まされるんだから
大人って大変なのかもしれない。
宿題は姉ちゃんがやってくれた。
けっこう間違っていた。
そんなこんなで一日が終わる。
「おやすみなさい」
誰かが優しく抱きしめてくれた。
気が付くと、僕は僕で、ママはママ。
やっぱり、これが一番しっくり来る。
ファンタジー
公開:20/04/01 21:35
更新:20/04/04 08:41
更新:20/04/04 08:41
おっさんになりましたが、夢は追い続けます
「小説は短く、人生は永く」
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