変身幽霊

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たったの2日間だった。マサコが旅行から帰ってくると家が消えていた。
「しまった…」
すっかり忘れてたが小紅市ではそこに居住実態が二日間ないと住民票を抹消するということになったのだった。それに伴い家がボタン一つでなくなる仕様だ。
マサコは紛れもなく生きているが、幽霊になった。餓えや殺人で死んでも、統計には入らない。
こんな国嫌だ────。
しばらく手持ちの金でゲストハウスで暮らし、難民申請をして外国に逃げることにしたが、叶わなかった。
その間野宿支援の窓口までいって、食べ物やわずかなお金をもらい、救護施設を紹介してもらった。
無戸籍の人が新たに作り直すのに時間を要するという。そこで好きな名前を自分でつけ、マミと名乗った。これを機に好きに生きてやろう。母が反対していたタトゥーや海外旅行、車の運転をいつかはやってみたいと夢は膨らんだのだった。
SF
公開:20/03/31 12:54
更新:20/04/01 07:45

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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