デス正月

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1月2日、雨は降ってはいなかった。テントの下には連なる人々。大半は高齢男性で、私が渡すとみな整然と箸を受け取っていった。 その中には小柄な60代の女性もいた。けんちゃんはO公園で毎年炊き出しをしてくれる。普段いる場所は閉鎖しているので、公園にテントを立てて寝床を作る。火も使えず、そこは警察がいつ取り壊しに来るかわからない。
私は一日中屋外にいたため強烈な寒さにダウンしてしまった。次の日、悪いが炊き出しを休みたいと布団の中からけんちゃんに電話した。
「一人いた女性のかたは、保護施設に入れたよ」。その報告をきき、二人で喜んだ。

家族も友達もいない私の一年で一番孤独な日。
2年前まで正月は来客のための洗い物や掃除で母が私をこき使った。親戚が家にきて飲み食いするのに私の休みが潰れるのは、今となっては解せないことだ。

一方で家もなく食べ物もない年越しを過ごす人もいたのだ。
青春
公開:20/03/31 11:23
更新:20/04/01 17:59

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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