透明スプレー

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お気に入りのパンを買い、いい気分で帰り道を歩いていたところだった。

見知らぬおじいさんが、突然アミにスプレーをかけてきた。服は汚れなかった。次の日には、徐々に体が透明になり始めた。

アミはこのことを人が知ると、自分を実験台にして最悪死にいたるのではと恐れ、身を隠した。

透明になったら便利かと思ったが、そうでもなかった。食べ物を拝借しようにも、誰かが犯人になるわけで、ためらわれた。仕方なくゴミ箱を漁った。

一年後には体が元に戻った。路上のベンチで寝ていると、親切な人が食べ物を持ってきたが、立ち上がる気力はなかった。

アミはこれまでただ何もしなかったわけではない。ネットカフェに忍び込み、パソコンを使いアバターでやり取りする職に応募したがITスキルがなくて落ちた。

食べ物をもらうアミを見た葵は
「私ならああならないし、なんとか這い上がるのに」と、近所の人と噂した。
ファンタジー
公開:20/04/03 00:00
更新:20/04/03 11:21

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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