認識障害

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土手に沿って植えられている満開の桜。
横に流れる川のせせらぎと、水の香りを肌に感じた。
そんな桜の下に、20代半ばの髪の長い女性が一人。
その姿はどこか儚げで、私が昔好きだった人に似ていた。
彼女は歩いて来る私に気付き、ニッコリと微笑んだ。

「お久しぶりですね。お元気でした?」

20年前好きだった和田さんに似てるけど、年が合わないし......とあせあせと記憶を探った。私は場所や服装が違うと人を認識できなくなるのだ。

「和田ですがわかりませんか?」
彼女は自分は和田だというが、まさかまさか......

「私、ずーっと20年も片思いしてたのに、忘れちゃったんだ?
ここへは10年前に病気で来たんだけど、あなたもこの川、渡ちゃったのね」

彼女が混乱している僕に続けて話かけた。
病気で?ここに来た?あなたもってどういう意味だ?

「貴方に、やっとお会いできてうれしいわ。ようこそあの世へ」
ホラー
公開:20/04/01 01:28
認識障害

叶こよ( 海外、エブリスタ )

叶こよ(かのうこよ)と申します。
2020年2月25日からここで書いてます。

なかなか素敵な文章表現ができなく、日本語の難しさを感じながら書いてます。
こちらで短編を書きながら、いろいろ学びたいと思います。
よろしければいろいろアドバイスをいただければ、とても力になります。
よろしくお願いします。

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