ネバネバンクにやって来た外国人のおじいちゃん

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 ソレを手に入れるためにワシは様々な手を打った。しかしベランダ栽培は失敗。ツテを頼るも空振り。市場の巡回をするも見つからない。
 それでもワシは海の向こうからここ、ジャパンまで飛行機に乗ってやって来たのじゃ。
 全てはオクラを食べるため。
 近所の奥さんから聞いた情報によれば、なんでもこの国にはネバネバした食べ物を取り扱っていると言われるネバネバンクなる物があるらしいのじゃ。
 そしてワシは遂に辿り着いた。
 扉を開けて中に入る。その瞬間、なんとも言えない不快な匂いが鼻を突いた。なんじゃこれは!? ジャパンはこんな香水を店の中に振りまいておるのか!? ジャパン人の好みが分からない。これが文化の違なのかの……。
 ワシはその臭いに鼻をしかめながらも、店員に声をかける。この日のために日本語を勉強下のじゃ!
「オクラ、クダサイ」
「……ここは納豆専門ですが」
 ……ワッツ?
その他
公開:20/03/29 16:43
更新:20/03/29 16:44

サァモンチップ

小説の構成の練習はショートショート小説でするのが良い、と聞いたのでチャレンジしてみることにしました。
もし何かおかしな所があれば遠慮なく突っ込んで下さい。
よろしくお願いします。

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