哀しみのスイカ割り本線

ホームで聞こえる蝉しぐれ
あなたはまるで蜃気楼
熱を帯びればレールは曲がる
私ひとりで脱線ね

さよなら真夏の白昼夢
割りきるなんてまだできぬ
運命握って右往左往
ああ哀しみのスイカ割り本線

夜店で買ったかき氷
愛の狭間に溶けていく
恋は盲目なんていうけど
目隠しされても同じなの

さよなら二人の熱帯夜
汗か涙かわからずに
闇雲に想い振り回す
ああ潮騒のスイカ割り本線

(セリフ)
スイカは塩かけると甘くなるんや
アンタに教えられた通りやってみた
ホンマや、でもかけすぎたわ
しょっぱい味しかせえへん
…いや、これ塩やない、涙や

浮き輪なしでは沈むだけ
浮かない気分で波を見る
酸いか甘いかわからぬものよ
終着駅に着くまでは

さよなら恋の夏花火
手品みたいに突然消えた
タネあかしして笑ってよ
ああひとり行くスイカ割り本線

・・・

「真夏の哀愁演歌で一発当てようかと…」

「…ボツ！」