天才マスターズカフェ

4
5

 ある所にカフェがあった。ある日、マスターがコーヒーの試作品を作った。塩がどっぷりコーヒー。店員は「マスター、頭どうかしゃったんですか?」と思わず言ってしまった。すると、マスターが「お前、これは心の時代、最先端をいく作品だぞ!」という。ちょうどその時、悪さばかりしているヤクザの一味が5人もどやどやと店に入ってきた。「い、い、いらっしゃいませ・・。」店員はびびりながら接客する。「おい、おっさんコーヒー頼むわ」と荒っぽく注文が来る。なんと、マスターは、あの塩入リコーヒーを持ってきた。ヤクザは一口すすって怒鳴り散らした。「おえっ!なんじゃこら、おっさんなめとんか???」。マスターはさらりと言う。「お客様、さすがです!これは新作のコーヒーで、頭のすごい良い人が飲むとめっちゃくちゃまずくなるコーヒーなんですよ!」まもなく「おめえら帰るぞ」と出て行ったヤクザの足取りは、軽やかで揚々としていた。
青春
公開:20/03/30 16:23
更新:20/04/03 13:40

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容