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彼女の部屋は、至って清楚。そもそも目につく物が少ないせいか、スペースを最大限に活かしているように思える。中央に置かれた丸テーブルには、ガラスのコップに注がれたお茶とお皿の上には袋詰めのお菓子。
「これ、どうぞって、私のジャージぴったりだね」
「なんか、ありがと」
「いいえー、私もシャワー浴びてくる」
彼女は嬉しそうに、部屋を出てすぐの風呂場へ向かっていった。彼女がシャワーを浴びている間は、落ち着かなかった。初めて訪れたのに、シャワーも服も借りて、挙句、お茶もお菓子も、至れり尽くせりだ。
「翔くーん」
空いたドアから、雪のお母さんに呼ばれる。
「はい」
「今、お母さんに連絡したから、後で送るね」
「何から何まですみません、」
「いいのよ〜、お菓子食べて、ゆっくりしてて」
「あっ、ありがとうございます」
お菓子に手を伸ばすと、小松と刺繍された学校ジャージから、わずかにひだまりの香りがした。
「これ、どうぞって、私のジャージぴったりだね」
「なんか、ありがと」
「いいえー、私もシャワー浴びてくる」
彼女は嬉しそうに、部屋を出てすぐの風呂場へ向かっていった。彼女がシャワーを浴びている間は、落ち着かなかった。初めて訪れたのに、シャワーも服も借りて、挙句、お茶もお菓子も、至れり尽くせりだ。
「翔くーん」
空いたドアから、雪のお母さんに呼ばれる。
「はい」
「今、お母さんに連絡したから、後で送るね」
「何から何まですみません、」
「いいのよ〜、お菓子食べて、ゆっくりしてて」
「あっ、ありがとうございます」
お菓子に手を伸ばすと、小松と刺繍された学校ジャージから、わずかにひだまりの香りがした。
青春
公開:20/03/27 18:10
更新:20/03/31 23:58
更新:20/03/31 23:58
『日本語の美しさを体感したい、体現したい』
物語が好きです。よろしくお願いします。
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