うれしそうなベンチ

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コーヒーを一口のんで辺りを見回した。家で作ったものを魔法瓶に入れて公園でほっと一息。ここにベンチがあったことなど、誰も気にも留めなかったようだ。ノリコもほぼ座ったことはなかった。
ベンチはペンキがはげていて寂しげで、思い返せば一度も誰かが座っているのを見たことはなかった。
ノリコは小紅市の建設局へ電話して、美しい色に塗り直してもらった。ペンキは玉虫色でみると不思議に落ち着いた。しばらくすると、赤ちゃんのオムツを替えたり、自転車でやってきて静かに本を読んだりする人が現れた。さらにベンチの上には屋根ができて、急な雨でもあわてずにすむようになる。ベンチ下には戸付きの箱ができて毛布や水や食料を置く人もいた。ボックスには「困ったときにはここへおいで」。と書いてある。
座席の真ん中に肘置きがある「思いやりベンチ」では寝転べないから、それらは恥ずかしそうにした。
ファンタジー
公開:20/03/28 06:21
更新:20/03/31 10:38

傘まり( 阪神間 )

最近、ピッピ展に行きました。津田梅子、大塚女子アパートメントの本を読み、女性の学校や住居に興味がわきました。
キューティーブロンド3の公開が待ち遠しい。
アニメのスプーンおばさん、はーいステップじゅんなどを再び観たいです。

ミニコミ・ZINE、海外YAなどを読みたいです。

洋服、夜、広場、自助グループ、家をテーマに書きたいです。

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