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ほんの出来心でセーラー服を餌に釣りをしてみることにしました。
「良い男が釣れるかな」
友達のメイは鼻歌を歌いながら言いました。
「やっぱり制服に弱いみたいでさぁ」
彼女の視線はいつでもスマートフォンに向けられています。
「てか何やってんのあんた」
彼女の視線を独占したかったのかもしれません。
釣り針にセーラー服を引っかけて海に投げ入れました。海水に濡れた制服はズンッと重くなり、まるで大物でもかかったかのようです。私は海に引きずりこまれそうになりました。
「危ないじゃん!何やってんの!?」
メイは釣竿を一緒に引っ張りあげてくれました。
「あんたって本当ワケわかんない」
「釣りならこっちの方がいいじゃない」
「…どっちもどっちでしょ」
メイは呆れ顔で笑いました。
「卒業しちゃったなぁ」
いいえ、いい加減私のものになって欲しかったのです。
スマートフォンの上に二つの手が重なるまで、あと。
「良い男が釣れるかな」
友達のメイは鼻歌を歌いながら言いました。
「やっぱり制服に弱いみたいでさぁ」
彼女の視線はいつでもスマートフォンに向けられています。
「てか何やってんのあんた」
彼女の視線を独占したかったのかもしれません。
釣り針にセーラー服を引っかけて海に投げ入れました。海水に濡れた制服はズンッと重くなり、まるで大物でもかかったかのようです。私は海に引きずりこまれそうになりました。
「危ないじゃん!何やってんの!?」
メイは釣竿を一緒に引っ張りあげてくれました。
「あんたって本当ワケわかんない」
「釣りならこっちの方がいいじゃない」
「…どっちもどっちでしょ」
メイは呆れ顔で笑いました。
「卒業しちゃったなぁ」
いいえ、いい加減私のものになって欲しかったのです。
スマートフォンの上に二つの手が重なるまで、あと。
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公開:20/03/26 00:03
書いたり喋ったりする金髪ギャルのひとです。時空モノガタリ出身。
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