昼下がりの遊戯

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昼下がり、俺の密やかな遊戯が始まる。
パクってきた連中の面通し。どいつもこいつも一筋縄じゃいきそうにない面構え。
だが、この俺に捕まったが百年目。若いからって甘く見ない方がいいぜ。
まずは水責めから。容赦は一切しない。捕虜たちはごろごろとのたうち、一人、二人、ひいひいと泥を吐く。いいぞ。
おっと、お前ら、まだ口を割らないな。いい根性じゃないか、燃えてきた。お次は火責めといこうじゃないか。連中を窯にぶち込み、スイッチオン。じわりじわりと痛めつける。5分、6分。吐け。吐かないか!
水責めから耐えてきた悪党たちも灼熱地獄に身をよじって苦しみ、遂に、俺の力の前に屈した。ざまあねえ。
んん?この期に及んで、まだ抵抗するか。熱湯の底、口を閉ざしたままの一体。
…お前、既に死んでいたのか。
「シュンちゃーん、食べ物で遊んじゃだめ!」
その他
公開:20/03/24 18:00
更新:20/03/25 21:06
スクー ハマグリスイッチ 投稿#98

こぶみかん( 関西 )

ssの庭に迷い込んだこぶみかん。数々のお話の面白さに魅せられ、通い始めた。
気が付いたら、庭の片隅に挿し穂されていた。
いつか実を結ぶまでじっくり育つといいね。

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