魔物の恋

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♪♪♪~~美しい声が闇夜に響く。
それはどこから聴こえるのか、在処を探してはいけない、永遠に暗い海をさ迷わされる、戻った時は白骨の遺体、丁寧に名前つきの壺に入れられて。
セイレーン、何故お前は魔性の声で幾人の旅人を惑わし、殺めてきた。
「いくら恋を求めて歌っても、皆この姿に恐怖し化け物と蔑むのだから、つい……でも、せめて遺骨は届くように壺に入れて流しているわ」
そんな事を続けて何になる、もう諦めてひっそりと海の底にでも暮らしなさい。
言い聞かせる海風に反論も出来ない。
「もう潮時なのかしら」
一筋の涙がながれた。
恋愛
公開:20/03/22 19:26
更新:20/03/22 19:35

癒月連理( 岩手 )

2020.3.16にこの場所を見つけて、長文を書くのが苦手な私でもショートショートなら挑戦できるかなと思い、投稿を始めました。

このショートショートガーデンで書くことの楽しさを知る事ができました。
自分なりに色々文章を模索していきたいと思います。
作品を読んで気になった事がありましたら、是非コメントをお願いします、厳しいコメントもお待ちしています。

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