花火柄の浴衣

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幼馴染の撫子を夏祭りに誘った。花火柄の浴衣が凄く似合い、いつもより魅力が増している。俺は今日、撫子に告白すると決めている。
お祭りを楽しむ撫子を横目に俺は告白の事で頭が一杯だった。
「ねぇ?私と一緒じゃ楽しくない?」
寂しげに笑う撫子の言葉を全力で否定する。覚悟を決め、撫子の肩を掴む。
「撫子聞いてくれ!俺はお前の事が…って熱っちぃ!」
撫子の肩から手を離した。手が火傷したかのように赤くなっている。
「あっ!ごめん。この浴衣、痴漢対策しているんだ。花火の部分に触れると火傷するよ」
そういう事は早く言って欲しかった…
「ま、私に惚れたらもっとヤケドするけどね!」
撫子は満面の笑みを浮かべ俺の手を引いて歩き始めた。
「告白は花火が終わった後に聞くから、今はお祭りを楽しも!」
撫子が俺の手を引く。火傷のせいか?繋いだ手のひらが物凄く熱い。
この時間がずっと続きますように。今、その事で頭が一杯だ。
青春
公開:20/03/23 19:00

どんぐり三等兵

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。

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