一緒にやりましょう

雪があまりにも降らなかったのでゲレンデをOpenするのがとても大変だったその村の青年団は観光客を誘致するのに必死だった、
夏場グラススキー場を営業するより金のゲレンデを作った方がインスタ映えするのでは?という案がでたが
金のゲレンデはことのほか予算がかさむ。
金箔を使うわけにはいかない若者たちは黄金茸 （コガネタケ)の株をゲレンデ中に敷き詰めた。10～11月そこには金色の茸がたくさん生え、金色の山肌をバックに写真を撮る観光客が絶えず村を訪れた。
青年団は収穫した黄金茸を加工し特産品としてスキーシーズンのお土産物として販売した。
軌道にのったと喜んだ矢先、隣村では真っ赤なタマゴタケをゲレンデに敷き詰めはじめた。真っ青になった村長に隣村の村長は言った 「一緒にやりましょう」こうして二つ村は「金のきのこ紅のキノコ」として有名になり、新たな色でコラボしてくれる村を探している(毒キノコを除く)