時計のつぶやき

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朝から晩まで働く者達を俺は鼻で笑う。金のない奴らは哀れだな。
俺は裏路地にひっそりと存在する時計屋に入った。ここは寿命を金に換える事が出来る。人間なんていつ死ぬか分からない。なら今を楽しんだ者勝ちだ。
「遊ぶ金が欲しい。10万寄越せ」
不気味な時計にそう声をかけると『かしこまりました』と呟きが返ってくる。時計の下の受け取り口に10万が置かれていた。それを手に取り俺は店を出た。

その日の晩、家に帰ると襤褸を着た見知らぬ爺が居間でテレビを見ていた。
爺は死神と名乗り、枯れ枝のような指を伸ばしてくる。
その不気味さに逃げ出した俺は近くの交番に駆け込んだ。
「家に変な爺がいる!どうにかしてくれ!」
「その爺とはこんな顔でしたか?」
警官は家にいた老人と同じ顔をしていた。俺は恐怖で気を失った。

目を覚ますと俺は爺になっていた。
「大丈夫ですか?」と声をかける若者はさっきまでの俺の姿をしていた。
ホラー
公開:20/03/20 18:44

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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