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「はぁ……私は貝になりたい……」
「どうした、息子。溜息なんか吐いて」
「あぁ、父か。実は初恋をしてしまったんだ」
「お前がか? そうか、もうそんな年頃か。早いものだ」
「今日、幼稚園の皆で貝殻を使ったアクセサリーを手作りしたんだ。これなんだが」
「ほう、お前が作ったのか。眼鏡かい?」
「貝殻越しに見えるはずがないじゃないか。アイマスク、と言いたいところだが、ブラジャーだ」
「それで?」
「桃組のマイちゃんの耳に揺れるハマグリのイヤリングを見た瞬間、私の初恋スイッチが入ってしまってな」
「それでお前は、マイちゃんのハマグリになりたいと?」
「そういうこってす」
「息子にこれをやろう」
「これは、スイッチ?」
「ハマグリスイッチだ。これを押すとハマグリになれる」
「やってくれ。父よ」
「ポチっとな」
「気合だ! 気合だ! 気合だ! 気合だ! 獲ったどーーー!!」
「どうした、息子。溜息なんか吐いて」
「あぁ、父か。実は初恋をしてしまったんだ」
「お前がか? そうか、もうそんな年頃か。早いものだ」
「今日、幼稚園の皆で貝殻を使ったアクセサリーを手作りしたんだ。これなんだが」
「ほう、お前が作ったのか。眼鏡かい?」
「貝殻越しに見えるはずがないじゃないか。アイマスク、と言いたいところだが、ブラジャーだ」
「それで?」
「桃組のマイちゃんの耳に揺れるハマグリのイヤリングを見た瞬間、私の初恋スイッチが入ってしまってな」
「それでお前は、マイちゃんのハマグリになりたいと?」
「そういうこってす」
「息子にこれをやろう」
「これは、スイッチ?」
「ハマグリスイッチだ。これを押すとハマグリになれる」
「やってくれ。父よ」
「ポチっとな」
「気合だ! 気合だ! 気合だ! 気合だ! 獲ったどーーー!!」
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公開:20/03/20 18:31
スクー
ハマグリスイッチ
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