吸血お賽銭
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それは丑三つ時の神社で賽銭をすると血をとられるというもの。
そんな都市伝説を聞きつけ、夏のある夜、若者3人が神社を訪れた。
チャリリン。
小気味良い音を立て複数の硬貨が賽銭の中へと落ちる。
「何だ、何も起こらねーじゃん」「ちっ、いこいこ」
若者たちは踵を返し、賽銭箱から離れる。
「いっつ!」
突然、若者の1人が声をあげる。
首をさする若者の手には血が付着し、首には針で刺したような2つの小さな穴が空き、そこから血が垂れている。
「何だよ!どうした!」
騒ぐ若者たちが足早にその場を立ち去る。
静けさが残る神社にボソボソと小さくつぶやく声がする。
「おいおい、何だよ今の」
声は次第に大きくなり愚痴を吐き出した。
「せっかく若い血がもらえると思ったのにAB型じゃねえか、まず過ぎて飲めたもんじゃねえ」
「都市伝説で広めてくれるのはいいけどよ。AB型はこりごりだ」
声はため息をつき再び静寂が戻る。
そんな都市伝説を聞きつけ、夏のある夜、若者3人が神社を訪れた。
チャリリン。
小気味良い音を立て複数の硬貨が賽銭の中へと落ちる。
「何だ、何も起こらねーじゃん」「ちっ、いこいこ」
若者たちは踵を返し、賽銭箱から離れる。
「いっつ!」
突然、若者の1人が声をあげる。
首をさする若者の手には血が付着し、首には針で刺したような2つの小さな穴が空き、そこから血が垂れている。
「何だよ!どうした!」
騒ぐ若者たちが足早にその場を立ち去る。
静けさが残る神社にボソボソと小さくつぶやく声がする。
「おいおい、何だよ今の」
声は次第に大きくなり愚痴を吐き出した。
「せっかく若い血がもらえると思ったのにAB型じゃねえか、まず過ぎて飲めたもんじゃねえ」
「都市伝説で広めてくれるのはいいけどよ。AB型はこりごりだ」
声はため息をつき再び静寂が戻る。
ホラー
公開:20/03/21 15:06
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