ワニの補食圏内で身悶えする女
18
8
女はこの日のために必死で働き、金を貯めた。
長期休暇をとって、はるばる南アフリカ共和国リンポポ州にある野生動物保護区の境界線まで来た。用意していたゴム手袋と工具で、侵入防止用に設置された電気柵のワイヤーを切断する。電流の途絶はすぐにIAPF(反密猟団体)に察知されることだろう。ここからは時間の勝負だ!
女は全速力で危険なサバンナを駆け抜けた。
水場にはワニが水面に目だけを覗かせて身を潜ませていた。
女は荒い息遣いで立ち止まり、服を脱いで真っ裸になった。
水際に近寄ると、ワニも静かに動き出す。
危険生物に補食対象として見られることで、火だるまのように全身が熱く疼き、身悶える。
本当に食べられるかも! でも、あと一歩だけ近づきたい!
「Dont move!」
バギーで駆けつけた隊員が女に銃口を向けて叫んだ。
ここまでか——
女は両手を上げて膝をつき、熱い吐息を漏らした。
長期休暇をとって、はるばる南アフリカ共和国リンポポ州にある野生動物保護区の境界線まで来た。用意していたゴム手袋と工具で、侵入防止用に設置された電気柵のワイヤーを切断する。電流の途絶はすぐにIAPF(反密猟団体)に察知されることだろう。ここからは時間の勝負だ!
女は全速力で危険なサバンナを駆け抜けた。
水場にはワニが水面に目だけを覗かせて身を潜ませていた。
女は荒い息遣いで立ち止まり、服を脱いで真っ裸になった。
水際に近寄ると、ワニも静かに動き出す。
危険生物に補食対象として見られることで、火だるまのように全身が熱く疼き、身悶える。
本当に食べられるかも! でも、あと一歩だけ近づきたい!
「Dont move!」
バギーで駆けつけた隊員が女に銃口を向けて叫んだ。
ここまでか——
女は両手を上げて膝をつき、熱い吐息を漏らした。
その他
公開:20/03/18 22:57
更新:20/03/19 01:50
更新:20/03/19 01:50
サバンナ
ワニ
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
ログインするとコメントを投稿できます