天気飴

14
8

空が大好きなチコちゃん。
5歳の誕生日に贈られたのは、色々な飴の入った小さな瓶。
チコちゃんは飴も大好きだから、早速1粒を頬張った。


最初に食べたのはラムネの味がする青い飴。チコちゃんが美味しそうに舐めていると、空が黒くなってポツポツ雨が降り始める。

「わっ、あめだ!」

チコちゃんは小さな赤い傘を差して、空を見上げた。


次にチコちゃんが食べたのはミルク味の白い飴。コロコロと飴を転がし続けると、今度は少しずつ寒くなり、空からシンシンと雪が降り始めたではないか。

「ゆきだ!ゆきだるま、つくれるかな?」


飴が小さくなってきたのか、パキパキと砕き始めるチコちゃん。
すると、空も同じだけヒビが入り、だんだんと陽が差し込み始める。
そして飴が無くなると、空には綺麗な虹が架かった。

「すごーい!おそら、きれいだね」


チコちゃんはその日以来、お天気ちゃんと呼ばれて愛されている。
その他
公開:20/03/18 21:48
更新:20/03/18 22:44

べね( 千葉 )

私の作品を読んで頂きありがとうございます。

趣味でショートショートを書いています。
だいたい即席で書いているので、手直しする事が多々あります。
多忙のため更新頻度はとても低いです、ごめんなさい。
星新一さんや田丸雅智さん、堀真潮さんの作品に影響を受け、現実感のある非現実的な作品を書くのが好きです。
最後の1文字までお楽しみください。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容