ブルーカラータイマー
10
6
「新入社員君、君にはこれを付けてもらう」
「……なんですか、これ?」
上司は新入社員の首に、時計のようなものがついたものをぶら下げた。
「工場内で働くときは常につけるように。では、作業に向かってくれ」
そのまま上司は事務室に向かってしまった。新入社員は、よく分からないまま工場へ向かった。
一週間後、今日は作業量が多く、定時で帰れそうにない。先輩が手伝ってくれたが、作業はまだ終わらない。
「おい、もう定時だ! 俺は先に着替えるから、お前も早く来い!」
「わ、分かりました、でももう少しだけ……」
先輩は更衣室に向かったが、新入社員はまだ作業を続ける。すると、時計から定時を知らせるアラームが鳴った。しかし、新入社員は更衣室に向かわない。そして、アラームが鳴って三分が経った時だった。
「あ、あれ、体が動かな……」
ブルーカラータイマー。この工場では定時すぎると働けなくなる。
「……なんですか、これ?」
上司は新入社員の首に、時計のようなものがついたものをぶら下げた。
「工場内で働くときは常につけるように。では、作業に向かってくれ」
そのまま上司は事務室に向かってしまった。新入社員は、よく分からないまま工場へ向かった。
一週間後、今日は作業量が多く、定時で帰れそうにない。先輩が手伝ってくれたが、作業はまだ終わらない。
「おい、もう定時だ! 俺は先に着替えるから、お前も早く来い!」
「わ、分かりました、でももう少しだけ……」
先輩は更衣室に向かったが、新入社員はまだ作業を続ける。すると、時計から定時を知らせるアラームが鳴った。しかし、新入社員は更衣室に向かわない。そして、アラームが鳴って三分が経った時だった。
「あ、あれ、体が動かな……」
ブルーカラータイマー。この工場では定時すぎると働けなくなる。
その他
公開:20/03/20 11:07
短編掌編をよく書いています。
時々何かに入賞したりします(2回)。
わけのわからない世界観を生み出したいです。
ログインするとコメントを投稿できます