お彼岸
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雨が少し小降りになりました。
おばあちゃんはおはぎを丸めています。
「おじいさんはおはぎが好きでねえ、必ず覗きに来てはまだお供えもしないうちに一番大きいのをつまみ食いしてったのさ。まったくねぇ。」
お供え用に大きくおはぎを丸めながらおばあちゃんは笑います。
「そうなんだ。もう…つまめなくなっちゃったね。」
その時、空を覆っていた雲がすうっと分かれ、まだ少し降り続いている雨粒がその切れ間から射し込む光にキラキラと輝きました。
「あ、狐の嫁入り。」
「あぁ、私が嫁入りしたのもちょうどこんな日だったねぇ。」
空にかかる虹を狐の花嫁行列が渡って行きます。
その中に狐の花婿さんに化けたおじいちゃんがおはぎを食べ食べ歩いているのが見えました。
お彼岸は
あの世とこの世がいちばん近づく時と言われています。
おばあちゃんはおはぎを丸めています。
「おじいさんはおはぎが好きでねえ、必ず覗きに来てはまだお供えもしないうちに一番大きいのをつまみ食いしてったのさ。まったくねぇ。」
お供え用に大きくおはぎを丸めながらおばあちゃんは笑います。
「そうなんだ。もう…つまめなくなっちゃったね。」
その時、空を覆っていた雲がすうっと分かれ、まだ少し降り続いている雨粒がその切れ間から射し込む光にキラキラと輝きました。
「あ、狐の嫁入り。」
「あぁ、私が嫁入りしたのもちょうどこんな日だったねぇ。」
空にかかる虹を狐の花嫁行列が渡って行きます。
その中に狐の花婿さんに化けたおじいちゃんがおはぎを食べ食べ歩いているのが見えました。
お彼岸は
あの世とこの世がいちばん近づく時と言われています。
その他
公開:20/03/17 12:19
更新:20/03/17 22:51
更新:20/03/17 22:51
のんびりゆるぅり書いてみたいと思います。
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