恋する雪だるま

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僕はいつの日か太陽を眺めたいと思う雪だるま。太陽は空の高いところにあって晴天の時に現れるのは本で見て知った。
その時に一目惚れをした。だけど僕が現れる日は決まって灰色のもこもこした雲が空を覆っていてパラパラと雪が降る。
今日も会えないなと思うけどため息はつかない。だって元気に遊ぶ子供達を間近で眺められるから。
頼んでいないけど僕を作ってくれるのはとてもうれしい。でも気がついたらいつもの空の上にいるからさよならは言えない。
ここからでも元気いっぱい子供達を眺めてるから寂しくはない。
いつも僕は眺める側。
空から下を眺めてる時はいつも背中が熱い。だけど気にしない。
誰かが僕に熱い視線でも送ってくれてるのかな?
今日はなんだかまた下に降りれそうな予感。
今日こそは太陽を眺められますように。
公開:20/03/15 14:10
更新:20/03/17 21:20

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