カリフラワーの神様

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昨日の夜、雪が降ったんだ。
僕が住んでる地域は暖かいから、雪が積もるなんて滅多にない。それが何年かぶりに雪が積もった。
幼稚園児の妹は大喜び。カーテンを開けると、
「兄! 雪がどっこり積もってるよ!」
「どっさりね。ホントに凄いな」
「ね! あの山、兄の好きなカリフラワーみたい!」
確かに。木々の上に均等に降り積もった雪はモコモコしていて、まるでカリフラワーのよう。
「雪が積もってるからって山に行ったらダメだよ」
「何で?」
危ないからと言おうとしたが、悪戯心が出てしまった。
「カリフラワーの神様がいるから」

その日の夕方、妹は帰ってこなかった。

両親は大騒ぎ。僕はもしかしてと思い今朝の話をすると、両親は慌てて出ていった。
案の定、妹は山の麓で無事見つかり僕は大目玉を食らう羽目に。

あれから十年。
目の前で妹がのほほんとカリフラワーを食ってる。
…俺は食えなくなったというのに。
その他
公開:20/03/13 17:00
もう食べられない トラウマです

晶馨

令和1年大晦日からこちらで投稿しております。
令和2年6月から5ヶ月ほどお休みしてましたが、11月に出戻ってきました。
投稿頻度は遅いですが、自分のペースでゆっくり頑張ろうと思ってます。
現在、自宅がWi-Fiじゃないので返信は遅れると思いますが、色々感想など教えていただけると励みになりますので宜しくお願いします^^

(アイキャッチ画像が登録しても登録してもいつの間にか勝手に消えまして、今回は以前のプロフィール文まで消えました。自分のタブレットがおかしいのでしょうか。少々いや、かなり手間取っております(-_-;))

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