昔、海外からのゲストが

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大阪時代に中東に出張した相手の社長が来日し、ロイヤルホテルを予約した。
再会を喜んだ後、「お前良い背広着てるな、その店に案内しろ」と言い出した。
私は船場問屋街で購入しており、一瞬有名百貨店へ連れて行くかと迷ったが、まぁー良いかと船場に行った。
彼は珍しそうに商店街をキョロキョロし、行きつけの背広專門店に入るや気に入ったらしく何着も買いたいと言い出した。
問題は滞日期間が短くオーダーメイドではなく、既製品からチョイスする事になった。店主は体格に合いそうな服を多数出してきたが、問題は選ぶスーツは上下サイズが別々になった。ズボンはいいが上着は一回り小さのを希望した。何故そんな事をするのかと聞くと「中東での金持ちは上着がお腹部分でボタンが千切れそうにパンパンになったのが金満家だ」と。店主は嫌がったが何とか説得し5着買った。
店主は「残ったサイズ違いを如何に売るかが問題だと」と頭を抱えていた。
その他
公開:20/03/14 18:57
更新:20/04/08 09:50

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